城立寺とは

縁起

城立寺の沿革・縁起

日蓮宗で本高山と号し、松戸市平賀にある本土寺の末で、
開基は元和二年(一六一六)といわれています。
当初、鹿骨の本城寺が、江戸幕府によって封鎖されて
いました。地元の人々が心のより所を失っていた時に
建ったお寺なので、本城寺の「本」「城」の字をもらって、
「本高山 城立寺」と名付けられたといわれています。
本城寺とは兄弟寺であり、縁の深いお寺です。

また境内には、当時、椿の原木があり、
この地域を「椿」と呼ぶのも、この名残といわれています。
境内にあるお堂の中には、伝教大師最澄の作と伝えられる
鬼子母神像が祀られています。

椿寺

宗 派:日蓮宗
山 号:本高山(ほんこうざん)
寺 号:城立寺(じょうりゅうじ)
通 称:椿寺

境内

住 職:吉田英修(当山第34世住職)
副住職:吉田協英 ​

総本山:身延山久遠寺
大本山:京都妙顕寺
本 山:平賀本土寺

境内の
 ご案内

石造釈迦如来坐像

石造釈迦如来坐像
    <江戸川区登録有形文化財>
寛文3年(1663)大工三左衛門の作で、台座を含め 3メートル余りある区内で最も大きな一石丸彫りの石造仏です。
台座の銘文によると、田島家の八郎兵衛尉重信が祖先の菩提と一切衆生の利益のために造立、寄進したとあります。表情ゆたかな仏像で、図書の墓の前に位置しています

慈母観世音菩薩像

慈母観世音菩薩像
中参道に安置されております観音様は、昭和62年に、芦田昭八氏によって建立されました。
男性にも女性にも見えるこの観音さまは、水子供養、子孫長久をはじめ、法界万霊の苦悩を払うため、皆様に信仰されております。

田島図書の墓

田島図書(ずしょ)の墓<江戸川区登録史跡>
田島図書は、一之江新田の開拓者で名主屋敷の田島家の先祖です。田島家の口伝によると、図書は、もと豊臣家の家臣で、堀田図書盛重と名乗っていましたが、関ヶ原合戦後に逃れて、西一之江村大杉の田島庄兵衛方に寄寓、田島英丈と名をかえて開拓を進め、この地の草分けとなりました。田島英丈は開基檀頭として「正善院日慶」と号し、寛永20年(1643)12月25日に没しました。墓は墓地内中央の石造釈迦如来坐像の後ろにあり、笠付きのもので「妙法正善院日慶」と刻まれています。

一塔四大菩薩像

一塔四大菩薩像
中参道本堂近くに、南無妙法蓮華経の宝塔と、四人の菩薩様が並びます。令和3年に、日蓮聖人降誕800年慶讃事業として、芦田昭八氏から寄贈されました。宝塔の側面には、「願わくは此の功徳をもって、普く一切に及ぼし、我等と衆生と皆共に仏道を成ぜん。」という、法華経の文言が刻まれています。
我々衆生を救ってくださる菩薩様たちは、どこか別の世界からやってくるのではなく、この地球上から生まれてくることを表しています。この4人の菩薩像は、日蓮宗でも数少ない形式となっております。

本堂

本堂
昭和35年に建て直され、平成23年に修繕されました。当山檀信徒の皆様のお陰で、きれいな本堂を維持できております。この本堂では、法要のほか、講談や里神楽なども行われています。
本堂中央の金鞠(かなまり)は、昭和62年に寄進され、日蓮宗の全寺院の中でも、1、2を争う大きさです。

鬼子母神堂

鬼子母神堂(尊神堂)
昭和25年に建立された鬼子母神堂には、伝教大師最澄作の鬼子母神像が祀られています。
毎月8日に八日講<江戸川区無形文化財>として法要を行っていて、檀信徒の身体健全などの御祈願を行っています。

城立寺歴代

開  基
善立院日念上人 寛文7年1月11日
二  世
日 生 上 人          
三  世
眞應院日圓上人 元禄2年1月22日
四  世
正法院日圓上人 天和2年10月6日
五  世
圓珠院日儀上人 享保12年8月3日
六  世
庭三院日陳上人 宝永6年3月15日
七  世
本成院日陽上人 享保5年11月12日
八  世
了是院日善上人 寛延6年8月16日
九  世
日 逢 上 人     
十  世
妙定院日禅上人 延享4年11月21日
十一世 
日 妙 上 人
十二世 
大法院日妙上人 宝暦13年10月7日
十三世 
日 迅 上 人
十四世 
日 利 上 人
十五世 
円利院日宏上人 安永7年6月6日中興
十六世 
宗全院日慈上人 天明7年4月7日
十七世 
福聚院日観上人 寛政10年7月8日
十八世 
圓宏院日達上人 寛政6年8月2日
十九世 
亮心院日照上人 文政12年5月15日
二十世 
淨明院日遵上人
二十一世
専慈院日祐上人 天保6年10月2日
二十二世
顯義院日選上人 天保5年2月29日
二十三世
日 勇 上 人
二十四世
三軌院日遼上人
二十五世
顗三院日眞上人 天保6年4月24日
二十六世
了解院日輝上人 安政元年7月28日
二十七世
體兒院日導上人 安政5年4月9日
二十八世
妙種院日晋上人
二十九世
至玄院日鵬上人 明治25年5月3日
三十世 
至孝院日顯上人 明治40年8月16日
三十一世
文明院日唱上人 大正13年11月3日
三十二世
正淳院日澄上人 昭和28年1月12日
三十三世
正見院日純上人 平成27年3月5日
三十四世